ミ來地区

誰かに会う予定がなくなると、ブログの更新回数が増えるのは世の常で、
生活をひとに伝えることはどうでもいいようでそのじつ、
主観的には大事な作業だということを平野啓一郎も『葬送』のなかで述べている。

誰にも報告する必要がない時、日常の出来事とはこんなにもつまらないものだろうかと思った。
（新潮文庫　第一部　下　321ページ）

何日か前から、右手の人差し指の指先が痛む、軽く押すだけで痛い。
目立った腫れのようなものはできていないし、なんだかわからない。
タイピングだけでも痛むのでなるたけ爪の方でキーを打っている。
せっかく弦をかえたギターも弾けてない。
箸を持つのも痛いなんて、高校のときの腱鞘炎以来だ。
とりあえず様子を見ることにする。
ちなみにマウスは、左クリックを中指で、右クリックを小指でするようになった。
変に器用になっていく、今日このごろ。

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歯医者、2回目。
麻酔を使った本格的な治療。
でも、ほとんど痛くなかった。ごりごりするやつも、あんまり響かない。
東京だからかどうか知らんけど、やっぱ都会はすすんでんなーと思った。
こんなに痛くないのは初めて。
麻酔も差したの気付かなかったし。
上手な先生に感謝。

まだくちびるがビリビリしているのでごはんはおあずけ。
緊張も解け、お腹すいた。

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昨日のことは、すごく楽しみにしていたみたいで、めずらしく落ち込んだ。
ばかばかしい。
自分の存在のどうでもよさが信じられない。本当に、あきれる。
一日寝てたけど、どうにも立ち直れないや。

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髪を切ってから、渋谷でライブを見る。
やっぱりtotosは良かった。
が、とりあえず、明日はふて寝。

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雨が弱まったころ、健康診断で霞ヶ関に行った。
空いていて、しゃきしゃき進められて、なんだか哀しくなった。
でも、人の生死を扱うところで迅速さが要求されるのは当然で、
仕方のないことだ。
それでなくても、病院みたいなところに行くと、あんまり元気がなくなる。
病院ではしゃぎまわられても困るだろうけど。

終わると雨が止んでいて、ひさしぶりの新橋まで歩いてみた。
内幸町の地下鉄の入り口で、青い縞模様の下向き三角すいがくるくる回っていたり、
新日本石油の金色のでっかい銅像があったり、
お金持ちのすることはよくわからない、と思った。
秋の雨上がりは気持ち良い。

ポータブルプレイヤから、トルネード竜巻の「言葉のすきま」が聞こえてきて、感動した。

君が愛をもっと知って　自分を愛せるなら
一人の夜なんて　もう怖くないでしょう

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