忍者ブログ

ミ來地区

the area is there.
2024
09,20

«[PR]»

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009
02,25
高校のとき3年間理科の授業を、
受けていた特徴的な人柄の先生が、
亡くなられたと聞いて、
そういえば昨日か今日かその先生のことを、
思い出したなと思って、
なんで思い出したのか覚えてなかったけど、
そっか、だからかと思った。

2年生の終わりに実力テストがあって、
少数の選択クラスだったから、一人ずつ返してもらって、
ぼくらはもう受験生になるわけだったから、点数を見て、
「まあまあ勉強が進んでいますね」とか、
「これから勉強するということだね」とか、
「これからもっと勉強するということだね」とか、
コメントをもらっていた。
思い出したのはその場面で、
4階の教室は冬晴れで明るくて、
ストーブであったかかったような気がするけど、あるいは寒かったのかもしれない。

冬の晴天は、夜になると放射冷却が起こり、気温がぐっと下がる。
そういうことをぼくは学んだのだった。
西高東低の冬型の気圧配置が崩れやすくなる3月に、
東京圏では雪が降りやすい。
昨日は雨で、雪は降らなかったのを、
職場のお姉さんが残念がっていたからぼくは、
その知識を使って、3月のほうが降るらしいですよって言ったんだった。
そっか、それで思い出したのかな。
どうだろう。

春一番の南風は、湿気を多く含んでいるから、
家の中に入れると壁がぬれてしまうとか、
山で噴火に遭遇したら、
後ずさりで逃げて飛んでくる岩に当たらないようにするとか、
集中して寝れば、睡眠時間は3時間でなんとかなるとか、
「非常に微微たる」が口癖だったとか、
その意思はどこかで確実に受け継がれていて、
それが教師というものなのかもしれなかった。

かなしいというよりは、神妙に、
なんだか、前に進めそうな気分でいる。

別世界へと旅立つときに散らばった、
光の粒子みたいにきらきらしたものが、
ぼくの記憶をやさしく目覚めさせたような気も、しないでもない。
まぁ、まず、そうではないだろう。
でも誰が、起こすにせよ覚えていること自体に意味があるわけだし、
忘れてしまったことは血肉になっている。

そうやっていまだ背中を押してくれていることに、深く感謝したいと思う。

拍手[1回]

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

trackback
この記事のトラックバックURL:

カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
コタロ
ブログ内検索
最新コメント
[06/01 NONAME]
[06/17 mirai-chik]
[06/17 bando]
[03/03 mirai-chik]
[03/03 ct]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
mirai-chik
性別:
非公開
バーコード

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP
忍者ブログ[PR]