2009 |
02,19 |
サニーデイサービスを初めて聞いたのは、
高校1年生のときだったと思います。
「中村貴子がお送りしておりますミュージックスクエア」
NHK-FMであじさいが流れて、
たぶんそれ、ラズ・マ・タズのリクエストだよ、
と思ったけど、中村貴子は空気を読まず、
時代に全くそぐわない異様にフォーキーなサウンドを、
一週間で3回くらいかけました。
97年の初夏だったか、
でもあじさいだからきっと6月ころだったかもしれません。
こういう「あじさい」もあるんだよって言ってるみたいに、
その意味で中村貴子はすっかりぼくらの音楽の先生だったわけです。
いま思うとそのころにはすでに「愛と笑いの夜」が発売されていたわけで、
にもかかわらずその前のアルバムから選曲して、
たしかにアコースティックを前面に出した曲のやわらかさは、
ぼくにとっては逆に余計に衝撃的なものであって、
若い人がこういうのをやるのもありなんだって思って、
それでいて親の世代のフォークとは全く違う、現代的な意味でのロックでした。
ぼくは一瞬でこの曲が好きになりましたし、いや、
聞く前から好きだったといってもいいくらいです。
無意識にそういうものをずっと待っていたのでしょう。
聞いたときには、信じられない、と思いましたし、
自分はここにいていいのだ、と思いました。
さらにはうれしいのと同時に、すごくほっとしました。
自分が自由になっていくのを感じました。
それはつまり、好きでないものを、むりやり好きになる必要なんかないということです。
自分の心が踊るものが必ずどこかに存在する。
その確信こそが、ぼくの世界の夜明けだったのだと思います。
だから自分にとって、サニーデイサービスとは目覚まし時計のようなものなのです。
非常に良質で、オルゴールみたいにやさしいのに、ぱっちりと起きることができました。
そんなサニーデイサービスの曽我部恵一と、
目覚ましを仕掛けてくれた中村貴子をきのう、
タワーレコード渋谷店のインストアイベントで一緒に見られたのは、
ぼくには本当に特別なことでした。
はじめて2人のやりとりを聴いてから12年。
ティーンエイジの終わりと同時に解散したサニーデイも、
思いがけず再結成を果たしています。
円は一周し、今度はどこか新しい道へと進んでいくようです。
「東京」のころとは全然違う、
曽我部恵一BANDの激しすぎる「青春狂走曲」で、
ぼくは跳ねて、歌って、叫びました。
跳ねて、歌って、叫ぶことのない人生なんて。
世界はまだ、きれいに晴れています。
楽しければそれで良い!
高校1年生のときだったと思います。
「中村貴子がお送りしておりますミュージックスクエア」
NHK-FMであじさいが流れて、
たぶんそれ、ラズ・マ・タズのリクエストだよ、
と思ったけど、中村貴子は空気を読まず、
時代に全くそぐわない異様にフォーキーなサウンドを、
一週間で3回くらいかけました。
97年の初夏だったか、
でもあじさいだからきっと6月ころだったかもしれません。
こういう「あじさい」もあるんだよって言ってるみたいに、
その意味で中村貴子はすっかりぼくらの音楽の先生だったわけです。
いま思うとそのころにはすでに「愛と笑いの夜」が発売されていたわけで、
にもかかわらずその前のアルバムから選曲して、
たしかにアコースティックを前面に出した曲のやわらかさは、
ぼくにとっては逆に余計に衝撃的なものであって、
若い人がこういうのをやるのもありなんだって思って、
それでいて親の世代のフォークとは全く違う、現代的な意味でのロックでした。
ぼくは一瞬でこの曲が好きになりましたし、いや、
聞く前から好きだったといってもいいくらいです。
無意識にそういうものをずっと待っていたのでしょう。
聞いたときには、信じられない、と思いましたし、
自分はここにいていいのだ、と思いました。
さらにはうれしいのと同時に、すごくほっとしました。
自分が自由になっていくのを感じました。
それはつまり、好きでないものを、むりやり好きになる必要なんかないということです。
自分の心が踊るものが必ずどこかに存在する。
その確信こそが、ぼくの世界の夜明けだったのだと思います。
だから自分にとって、サニーデイサービスとは目覚まし時計のようなものなのです。
非常に良質で、オルゴールみたいにやさしいのに、ぱっちりと起きることができました。
そんなサニーデイサービスの曽我部恵一と、
目覚ましを仕掛けてくれた中村貴子をきのう、
タワーレコード渋谷店のインストアイベントで一緒に見られたのは、
ぼくには本当に特別なことでした。
はじめて2人のやりとりを聴いてから12年。
ティーンエイジの終わりと同時に解散したサニーデイも、
思いがけず再結成を果たしています。
円は一周し、今度はどこか新しい道へと進んでいくようです。
「東京」のころとは全然違う、
曽我部恵一BANDの激しすぎる「青春狂走曲」で、
ぼくは跳ねて、歌って、叫びました。
跳ねて、歌って、叫ぶことのない人生なんて。
世界はまだ、きれいに晴れています。
楽しければそれで良い!
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